Kore.aiプラットフォームは、ナレッジグラフにタクソノミーベースのモデルを提供し、パスの適格性を高めています。デフォルトのナレッジグラフモデルは、パスの適格性と質問の一致という2段階のモデルで動作します。パスは常に完全に適格である必要はありません。部分的なパスの一致(いきい値以上)であっても適格とみなされ、これらのパスに含まれる質問は、ユーザーの入力を照合するために使用されます。タクソノミーベースのアプローチでは、「パス」は常に完全に一致している必要があります。ここでの考え方は、パスに含まれるすべての用語が等しく重要であり、パスに含まれるすべての用語が完全に一致した場合にのみ、適格とみなすというものです。ひとたびパスが適格となると、そのパスに含まれる質問もしくはパスは、ユーザー入力に対するインテントの識別のために考慮されます。これは、完全なパスがユーザーの入力に含まれているか、または最も自信のある質問に答えるためにユーザーから曖昧性を除去している場合にのみ、与えられたパスからFAQが回答されるようにしたい場合に便利です。これを実現するために、このプラットフォームでは、高度なNLP設定を基にして、タクソノミーベースのナレッジグラフというカスタム設定を行うことができます。デフォルトでは、この設定は無効になっています。有効にすると、ナレッジグラフはタクソノミーベースのアプローチを使用してFAQを評価します。
この機能はプラットフォームのv9.0でリリースされたもので、(ベータ版)の状態にあります。
利点
- タクソノミーベースのナレッジグラフは、親レベルでの曖昧性を除去します。ナレッジグラフ適格性では、ノード/用語がより重要とみなされます。
- 既存の質問を新しいインテントにリンクさせることにより、1つのリーフの中に複数の質問を入れることができます。
- ユーザーに表示するためのノードの表示名を設定できます。
有効化
タクソノミーベースのカスタム設定を有効にするには、以下の手順に従います。
メモ
タクソノミーベースのナレッジグラフを有効にしたら、以下の点に注意してください。
- ランキング・解決エンジンでは、以下の設定が無効になります。
- 確定した一致を優先
- インテントの再スコアリング
- 以下のナレッジグラフエンジンの設定は無視されます。
- パスカバレッジ
- ナレッジグラフの提案数
- 提案された近接一致