標準ボットと同様に、ユニバーサルボットでも複数の言語を有効にすることができますが、機能は全く異なります。新しい言語を標準ボットで有効にする場合、ボット全体の定義から成る言語パックをアップロードする必要があります。一方で、ユニバーサルボットで新しい言語を有効にする場合、対応するデフォルトダイアログを設定する必要があります。ユニバーサルボットは、リンクされたボットの有効化された言語を取得しません。ユニバーサルボットで、デフォルト言語と追加言語を有効にする必要があります。ユーザーが有効な言語で発話した場合、ユニバーサルボットは、同一言語が有効になっているリンクされたボットタスクにのみその発話を伝達します。例えば、ユニバーサルボットでドイツ語が有効になっており、ユーザーがドイツ語で発話した場合、NLPエンジンはドイツ語をサポートするすべてのリンクされたボットのタスクを探し、それらのタスクにのみその発話を送信します。
注意:有効でない言語を使用してユーザーがユニバーサルボットと対話した場合、ユニバーサルボットは、サポートされている言語での対話を求める標準応答を、デフォルトの言語でユーザーに送信します。リンクされたタスクのいずれも関連する応答を持たない場合、ボットは言語別のデフォルトダイアログをトリガーします。
はじめに この記事では、Kore.aiのボットプラットフォームを使用したイベントハンドラの機能の基礎について、お客様が理解していることを前提としていますので、ユニバーサルボットに特化して焦点を当てています。ボットビルダーの多言語ボットの基礎については、多言語ボットの構築を参照してください。
言語を有効化
ユニバーサルボットの追加言語を有効にするには、以下の手順に従います。
新しいチャネルを設定したいユニバーサルボットを開きます。
左のナビゲーションパネルにある歯車のアイコンにカーソルを合わせ、設定 > 環境設定をクリックします。
基本設定タブの下にある言語管理をクリックします。
言語管理ウィンドウで、使用したい言語の横の有効化をクリックします。
注意:既に有効になっている言語がある場合、その言語の有効化ボタンは表示されません。
言語選択期限(下にスクロールすると表示されます)では、以下のいずれかのオプションを選択します。
ライフタイム: 自動検出された言語またはユーザーが選択した言語設定が、ユーザーの優先言語として設定されます。
セッションごと: すべてのセッションの最初にユーザーの言語を検出し、それに応じて応答します。
注意:言語を強い確信のもと決定できない場合、ボットはユーザーに希望の言語を選択するよう要求します。デフォルトの言語は、言語設定の選択時ににおけるユーザーとのやり取りに使用されます。
[保存] をクリックします。
デフォルトダイアログのカスタマイズ
Kore.aiのNLPエンジンがユーザーインテントを認識できない場合、ユニバーサルボットはデフォルトダイアログでユーザーに応答します。ユーザーが希望する言語でこうしたボットの応答が行われるように、有効な言語ごとにデフォルトダイアログの言語固有のバージョンを作成する必要があります。それ以外の場合は、ユーザーの希望の言語に関わらず、デフォルトのボット言語で応答します。言語別のデフォルトダイアログを開くには、、以下の手順に従います。
言語固有のデフォルトダイアログを変更したいユニバーサルボットを開きます。
ボットウィンドウの右上で、現在のボット言語の名前をクリックし、有効な言語を選択します。選択に応じてボットの言語を切り替えます。
言語を切り替えたら、ボットのデフォルトダイアログにアクセスし、デフォルトダイアログのカスタマイズで説明しているように、必要な変更を行います。