Kore.aiのナレッジグラフのパフォーマンスは、主要なドメイン用語に基づくナレッジグラフの適切な編成および階層の確立に基づいています。
ナレッジグラフを始めて使用する場合、FAQを構築することは簡単かもしれませんが、質問と回答の組み合わせリストを持っている場合には、それを完全に機能するナレッジグラフに変換するのは面倒な作業になるかもしれません。
Kore.aiのナレッジグラフジェネレーターは、FAQから自動で用語を抽出し、用語間の階層を定義し、FAQを適切な用語に関連付けます。その後ジェネレーターから出力されたファイルをBotのナレッジグラフにインポートすることで、階層を気にすることなくナレッジグラフを作成することができます。また、インポート後に必要に応じて階層を編集することもできます。生成されたナレッジグラフは単なる提案であるため、確認や変更を加えることを強くお勧めします。
注:ナレッジグラフジェネレーターは、プラットフォームのバージョン7.1から利用可能です。
Kore.aiのナレッジグラフジェネレーターはKore GitHubリポジトリでホストされています。この文書では、ジェネレーターのインストールと使い方の手順について説明しています。
前提条件
- パイソン3.6:ナレッジグラフジェネレーターはパイソン3.6が必要です。こちらからダウンロードできます。
- 仮想環境:システムに直接要件をインストールするのではなく、仮想環境を利用することをお勧めします。こちらに記載されている手順に従って、仮想環境を設定してください。
- Windows開発者向け:
- バージョン14.0でテスト済みのMicrosoft Visual C++構築ツール
- Windows 10ユーザーは、Windows 10 SDKをインストールする必要があります。こちらからダウンロードできます。
- 要件をシームレスにインストールするためには、オペレーティングシステムが最新の状態である必要があります。SpiCy(内部依存)のようなライブラリは、最新のアップデートで利用可能な特定のDLLを必要とします。
- jsonまたはcsv形式のFAQを含むファイルです。このファイルは以下の2つの方法で取得できます。
- Kore.ai Botビルダーのプラットフォームからナレッジグラフをエクスポートするには、方法はこちらを参照してください。
- ナレッジグラフを表形式で作成し、最初の列に質問を、2列目に回答を入力し、csv形式でファイルを保存します。
設定
- Kore.ai GitHubからナレッジグラフジェネレーターをダウンロード:https://github.com/Koredotcom/KnowledgeGraphGenerator
- zipファイルをフォルダに展開し、そのジェネレーターフォルダーからコマンドプロンプトを開きます。
- 仮想環境の有効化:以下のコマンドを実行し、プレースホルダを実際の値に置き換えて仮想環境を起動します。
- Windowsの場合:
//Scripts/activate
- Unix/MacOSの場合:
//bin/activate
仮想環境を有効にすると、コンソールのすべてのコマンドの先頭に仮想環境名が表示されるようになります。
- Windowsの場合:
- 要件のインストール:仮想環境のプロジェクトルートディレクトリ(KnowledgeGraphGenerator)から次のコマンドを実行して、要件をインストールします。
pip install -r requirements.txt
以下のコマンドを実行し、requirement.txtファイルに記載されているすべてのコンポーネントがリストに含まれていることを確認することで、インストールされているかどうかを確認することができます。
pip list
- spaCyの英語モデルのダウンロード:以下のコマンドを実行して、NLPモデルであるspaCyをダウンロードします。
python -m spacy download en
実行
ここでお客様に前提条件があり、ナレッジグラフジェネレーターの設定が完了したので、ナレッジグラフの生成方法を見てみましょう。
以下のコマンドでジェネレーターを実行します。
python KnowledgeGraphGenerator.py --file_path --type --language --v
それぞれの選択肢を見てみましょう。
オプション | 説明 | 必須/任意 | デフォルト値 |
入力ファイルパス | 入力ファイル名と場所 | 必須 | |
入力ファイルタイプ | 入力ファイルのタイプ:
|
必須 | |
言語コード | 入力データが存在する言語の言語コード | 任意 | en(英語) |
あいまいモード | あいまいモードでコマンドを実行して、中間の進捗状況を表示します。 | 任意 | False |
出力
出力されたJSONファイルが生成され、プロジェクトのルートディレクトリにao_output.json
という名前で配置されます。
出力されたJSONファイルは、Botのナレッジグラフに直接インポートすることができます。ナレッジグラフのインポートの手順についてはこちらをご覧ください。
注:ナレッジグラフをインポートした場合、既存のものに置き換わります。インポートする前にバックアップを取ることをお勧めします。